【1】畑の準備
人参は又根の原因となるので粗大有機物や石ころを取り除き、3.3平方メートル(1坪)当り、たい肥7kg、苦土石灰300g、緩効性肥料500gを全面に施し、よく耕しておきます。
近年、機械の大型化や機械収穫機の導入で大規模産地ほど土作りが不充分で排水不良による品質低下が見受けられます。これらの対策には、緑肥や深根作物との輪作、また深耕と腐熟した有機質の施用が有効で、排水、保水、通気性にすぐれた砕土性のよい土づくりが必要です。 |
【2】タネまき
薄くばらまきし、種子が見えない程度の土をかけます。作土が浅い場合には畝を作ってからまいてください。また土かけが厚すぎたり土が乾くと発芽を妨げますから、こまめに水をやったりワラなどをしいて乾燥を防いでやるのも効果的です。
早まきほど低温の害を受けやすく、抽苔や根割れの発生が多くなりますので、適期播種が大切です。露地での播種期の目安は平均気温が10℃と言われます。最近は間引きの手間を省くため、1粒播きが増えていますが、元来ニンジンは発芽力が弱いため、欠株不ぞろい防止の為、1ヵ所に最低3粒の播種がお奨めです。 |
【3】間引き
第1回目の間引きは種まき後20日目位の本葉2〜3枚時に、3〜5cm間隔に間引きます。
第2回目は本葉6〜8枚時に8〜12cm間隔になるよう間引きますが、この場合葉色が濃く粗いものとか大きすぎるもの、小さすぎるものを間引き、中くらいを残すようにしましょう。
トンネルの場合、生育初期は、最高気温を30℃前後とし、その後の高温は肥大の遅れや、色づきの遅れ、抽苔促進に繋がるため、20〜25℃になるよう、穴あけ換気します。 |
【4】追肥・土寄せ・中耕
追肥は第1回間引きの時、有機質肥料を中心に株元に施し、除草を兼ねて軽く中耕しておき、第2回目の追肥は種まき後40日目までに1回目と同量を中央部に施します。中耕は初期のうち充分に行ない、しだいに軽くしていって、発芽60日ぐらいになったら根を痛めたりしますのでやめるようにします。また、根の上部が地上に出ると変色し、値打ちがさがりますので、充分に土寄せをします。 |
【5】病害対策
ニンジンは土に繁殖するネコブセンチュウに弱いため、そのような畑では3〜4週間以上前に、土壌消毒が必要です。 また、シミ症などひどいときには、3〜4年輪作をおこない、深耕と有機質肥料の施用、緑肥の組み入れなど、耕種的防除が効果的です。 |